2018年12月9日日曜日

液晶モニタにバックカメラ映像を映す配線2 詳細な設計

キャストアクティバで、純正のバックカメラの映像をあと付けの液晶モニタに映し出すことに取り組んだことに関するメモ。

この記事では、機器などの配線に関する詳細な設計や、配線に必要な代表的な機器や部品などを紹介。

手書きの配線図^^

配線の詳細図


バックカメラの映像を液晶モニタに映し出すだけのカンタンなことが、調べれば調べるほど、作業を進めれば進めるほど、電装シロウトには難しいものであることが徐々に明らかになっていった。

完成した今だから書ける配線の詳細図は以下の通り。


この図の表現は全て僕の勝手な書き方。なので、書き方に対するツッコミはなしでお願い(笑)。

1 概要の紹介」では、液晶モニター、バックカメラ、バックカメラ変換アダプター、ヒューズボックス、車速信号コネクターなどの機器をつなぐという大まかな配線を紹介した。

これらの機器は、メインとなるものではあるけれど、実際に目的の動作をさせるためには、更に細々とした部品などを必要とし、それらをうまく組み合わせて配線していくことになる。

今回、用意した機器や部品などは以下の通り。

  • 液晶モニター
  • バックカメラ変換アダプター
  • ステアリングリモコン用逆カプラー
  • 車速配線カプラー
  • ヒューズ電源

以下、それぞれについて詳細に紹介。

液晶モニター


バックカメラの映像を映し出すモニターで、運転席から見やすくて邪魔にならない大きさのものを探すと、たくさん出てきて途方に暮れる。そんな中から、最終的に選んだのは ビートソニック社の 3.5 インチ小型液晶モニター DPM4

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ビートソニック社3.5インチ液晶モニター DPM4
ビートソニック社 3.5インチ液晶モニター DPM4

このモニターを選んだポイントは、3.5 インチと小さめであることと、ダッシュボードに両面テープで固定するのではなく、ピラーに取り付けるための別売りのアダプタがあること。(ダッシュボードはできるだけゴチャつかせたくないので)

DPM4 には、ダッシュボードに両面テープで固定できる器具が付属しているけど、今回は使わない。

値段は少し高めだけど、適度な大きさとコンパクトに配置できそうなことを期待して購入。

運転席側のピラーに液晶モニターを設置するために便利な金具も、ビートソニック社から販売されている。ビートソニック社の Q-Ban Kit QBF8 を使うと、DPM4 を簡単に運転席側のピラーに取り付けることができる。

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ビートソニック社 Q-Ban KIT QBF8
ビートソニック社 Q-Ban KIT QBF8

次に紹介するバックカメラ変換アダプターの RCA 端子と、液晶モニターの RCA 端子を接続することで、バックカメラの映像が液晶モニターに届けられる。また、電源はヒューズボックスから取る。

バックカメラ変換アダプター


ダイハツの純正バックカメラと、ナビやオーディオをつなぐために必要なもの。このアダプターの役割は、たぶんだけど、バックカメラの映像信号を受け取り、RCA端子からモニタに渡せるようにすることと、バックカメラへの電力の供給かと思う。

今回購入したのはワントップ社のダイハツ専用バックカメラ変換アダプター TP031BA-D。同じようなものが他社からも販売されているけど、ひとつ確認したいことがあってワントップ社に問い合わせたら、すぐに良い回答を送ってくれた。これが気に入ってワントップ社のものを購入することにした。

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ワントップ社 ダイハツ専用バックカメラ変換アダプター TP031BA-D
ワントップ社 ダイハツ専用バックカメラ変換アダプター TP031BA-D

バックカメラへの電力は、クルマがバックするときに供給されるようにしたい。そのために、クルマに用意されている車速信号コネクター(グレー、5P)からバック信号を取り出し、このアダプターを経てカメラに送られるようにする。車速信号コネクターからバック信号を取り出すには、後ほど紹介する車速配線カプラーを利用する。

バックカメラ変換アダプター TP031BA-D 付属のコード その1
バックカメラ変換アダプター TP031BA-D 付属のコード その1

バックカメラの映像は、クルマに用意されているカプラー(白、20P)から取り出す。けど、このカプラーからはバックカメラの映像だけでなく、ステアリングリモコンを操作するための信号も取り出せるようになっている。

バックカメラ変換アダプター TP031BA-D 付属のコード その2
バックカメラ変換アダプター TP031BA-D 付属のコード その2

ステアリングリモコン用逆カプラー


バックカメラ変換アダプターから、ステアリングリモコンの信号を伝達するコードが3本出ている。これらのコードは、ナビやオーディオに接続して、ステアリングリモコンの信号を伝達するものだ。

一方、既に据え付けられているオーディオ(ディーラーオプション)側は、3本のコードを接続できるような形にはなっておらず、20Pカプラーが待ち構えている。

これは困った。20Pカプラーの仕様を確認し、3本のコードに接続できるようにコードをハンダ付けにする必要があるのではないかと悩んでいたところ、時風プレイス社のステアリングリモコン用逆カプラー(20P)JP-CA16STRTFというものを見つけた。

時風プレイス社のステアリングリモコン用逆カプラー(20P)JP-CA16STRTF
時風プレイス社のステアリングリモコン用逆カプラー(20P)JP-CA16STRTF

このカプラーのおかげで慣れないはんだ付けなどに挑戦せずに済んだ(笑)。

ステアリングリモコン用逆カプラーオーディオ側のカプラー(白、20P)に接続すると、バックカメラ変換アダプターのステアリングリモコンの信号を伝達する3本のコードと簡単に接続できるようになる。

時風プレイス社のステアリングリモコン用逆カプラー(20P)

車速配線カプラー


バックカメラ変換アダプターでも少し触れたように、クルマがバックをしているときにバックカメラが動くようにしたい。これを実現するためには、クルマに最初から用意されている車速信号コネクター(グレー、5P)から、クルマがバックしているときに供給される電力(バック信号)を利用する。

車速信号コネクターからバック信号を取り出すために、エーモン社のトヨタ・ダイハツ・スズキ車用(5P)車速配線カプラーを利用する。

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エーモン社 トヨタ・ダイハツ・スズキ車用(5P)車速配線カプラー
エーモン社 トヨタ・ダイハツ・スズキ車用(5P)車速配線カプラー

車速配線カプラーを車速信号コネクターに接続し、もう一方のギボシ端子(T-BACKと書かれたもの)をバックカメラ変換アダプター付属の電源コードに接続する。

エーモン社 トヨタ・ダイハツ・スズキ車用(5P)車速配線カプラー
車速配線カプラーの説明

車速配線カプラーには4つのギボシ端子があるけど、今回はこのうち「T-BACK」の一つだけを利用する。


ヒューズ電源


液晶モニタの電源は、オーディオ裏の配線から取ることも考えたけど、ちょっと問題も発生し、ヒューズボックスから取ることにした。ヒューズからの電源取り出しには、エーモン社の E574 低背ヒューズ電源を利用した。

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エーモン社の E574 低背ヒューズ電源

キャストのヒューズボックスのヒューズは低背タイプのものなので、同じタイプのヒューズ電源を選ぶ。また、液晶モニタには1Aの電流が流れば十分なので、通す電流が最も小さなタイプの 3A を流せるものにした。

液晶モニタに電源が入るのは、動いているときだけでいいので、IG電源(イグニッション)の5Aヒューズがささっているスロットに差し込む。なんとなく、ACC電源じゃなくてIG電源を利用することにした。

低背ヒューズ電源は液晶モニタに電力を供給

ヒューズ電源と液晶モニタの接続を行うためには、液晶モニタ側のコードをヒューズ電源のギボシ端子(メス)に繋げられるように加工をしなくてはならない。この加工については、別の記事で紹介する。

配線の詳細図(ふたたび)


バックカメラの映像を液晶モニタに設置するために必要になった機器や部品は、これでほぼ全て。一部、液晶モニタの電源コードをヒューズ電源に接続するために細かな部品も使ったけど、このことについては別の記事で紹介したい。

冒頭に紹介した配線の詳細図に、機器の名称などを掲載した図も作成した。


この図を見ると、ここまで説明した部品がどこで使われているのか分かりやすいと思う。

それぞれの機器などを設置した具体的な方法なども紹介したいけど、それはまた別の記事で。

詳細な設計はここまで。「液晶モニタを設置してバックカメラ映像を映す ー 液晶モニター電源コードの加工」に続く。



参考

 

    (おわり)

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